笑って?

帝国と1次のシリーズやっと3話め(。`・ω・´。)
相変わらず子供がいます、パパがいます。
1次だけど1次じゃないと思う・・・w

今回は、怪我をして帰ってきた帝国を心配する1次のお話><
もう、キャラの面影無いよ・・・w
1次とか何処言ったのって感じ・・・w
子供だから許せ(ぁ)
子供っぽい1次でも許せるならどうぞ・・・w






グンジを連れ帰ってから一週間がたとうとしていた。
長期任務を終えて帰ったばかりの私には二日休暇が与えられたが三日目にはグンジを一人残し再び戦地へと足を運ぶようになっていた、任務事態は簡単な物だった、ようやく任務を終え私は上へと任務の報告は早々に済ませる。

戦地では一人部屋に残したグンジの事ばかり考えていた、食事は一週間十分に持つくらいの量を用意していた。
保存が効く物ばかり用意した物だから成長途中の子供にはあまり良いものではないだろう・・・・。
軍に出入りのある二ベールに時々グンジの様子を見るように頼んではいるが、それでも私の心配は尽きる事がなかった。
その心配は私の注意力を削ぐ結果となった、私は今回の簡単な任務で深手を負った、命に別状は無い、ただ当分は戦場に立たず軍での休養を含め新米の指導を手伝う事になるだろう。
歩くたびにわき腹が痛み応急処置だけで済ませた傷口が開き服を血で染めた。
それでも私は早足で自室へと向かう、本来ならば救護室へ向かうべきなのだろう。
一目でいい、グンジの姿を確認しないと私の不安は膨れ上がるばかりだ、会える距離にいるその事実が更に私をせかした。


部屋の前まで来て私はゆっくりとドアノブに手をかける、と同時に違和感を覚える。
鍵が開いていた。
私は体中から血の気が引くのを感じる、不安が加速していく。
「グンジっ!!」
力任せに扉を開けると、驚いたように目を丸くするグンジの姿が目に入る、そのグンジの前に座っていたのは私の友人二ベール。
「どうしたん・・だ・・?」
突然の事に驚いた二ベールが言葉を詰まらせ私を見た。
二人の姿を確認すると私の体からは一気に力が抜け壁へと体を預けた。
「いぇ・・・鍵が開いていたもので・・つい取り乱してしまいました・・・」
冷静さを失っている・・・。
自分の行動に思わず苦笑いがもれた。
私は一度大きく息を吐き出すとゆっくりと部屋へと足を踏み入れる。
「ただいま、グンジ」
言いながら見たグンジの顔は青い、それに私は再び慌ててグンジの前へ歩み寄り目線の位置まで身をかがめる。
「顔色がよくありませんね、ちゃんと寝ていましたか?食事はちゃんととれましたか?」
話しかけるグンジの表情はこわばり私を真っ直ぐに見つめてきた。
「グンジ・・・?」
頭に触れようと腕を伸ばすとグンジは更に顔をこわばらせる大きな緑色の瞳には涙がたまっていた。
「血が・・・レインさん・・血がっ!」
私よりもグンジの方が今にも倒れてしまいそうなほどにみるみる顔が青ざめていく、私は慌てて傷口を隠し笑顔を作って返す。
「大丈夫ですよこれくらいの怪我で私は倒れたりしませんから」
言葉が届かないのかグンジは動揺し私の名前を呼び続けた、溢れる涙をぬぐいながら私は自分の軽率な行動に嫌悪する。
親を失って間もない子供だ、怪我に敏感なのは少し考えれば解るはずだった。
私たちのやり取りを見ていた二ベールから深いため息が漏れる。
同時に私は強い力に引っ張られ反動で後ろによろけながらも立ち上がる。
「二ベールっ!?」
講義の声に飽きれた表情を作る二ベールと目が合う。
「ここでは手当ても出来ません、行きますよ」
言葉に私は慌てて腕を払いのけようと力をこめる。
「グンジを置いて行けません、心配させてしまいます」
少々苛立った表情の二ベールと目が会うと更に強い力で部屋のドアの前まで引きずられる。
「彼に心配させたのは誰です?そんなに血を流して帰ってきて早く手当てをして安心させてあげればいい」
もっともな意見だが、顔を真っ青にして泣いている小さな子供を置いていくわけには行かない。
視線をグンジに戻すと必死に涙をこらえる姿を捉えた。
「グン・・・ジ」
声にグンジの体に力が入るのが解った。
「ちゃんと待ってるから」
言葉と同時に私の体は部屋の外へ引きずられ目の前の扉が音を立てて閉まった。
動揺する私をよそに二ベールはドアにしっかりと鍵をかけ私を見る。
「早く止血をして戻ってこよう、待ってるグンジが安心するのはそれだろう?」
私は言葉にゆっくりと頷くと一度ドアへと目をやる、泣いていた子供の顔が頭から離れない。
心の中で一度あやまり、私は救護室へと足を向ける。


手当てを受けながら私は小さくため息を吐き出す。
「泣かせたかったわけじゃない・・・」
手を止めずに二ベールは「だろうな」と短い返事を返してきた。
早く会いたかった、ただそれだけだった。
元気な姿を見たら手当てに戻るつもりだったのだ。
「グンジは何時も気を張っていて・・・子供らしい姿はあまり見せてくれません・・・」
正直涙を見た時、酷く驚いた。
少し安心もした。
「当然だと思うが?」
言葉に私は苦笑いを作る、親を奪われた子供がすぐに元気になるとは私も思ってはいない。
少しずつでもいい、今の環境になれて欲しい。
今のままではただストレスがたまるばかりだ。
私はグンジが早く慣れる様できる限りの時間をグンジと一緒にいるつもりだ。
いつか私の前でグンジが笑ってくれたら嬉しいとさえ考えている。
「そうですね・・・・でも」
再び私の怪我に驚き泣いていたグンジの姿が鮮明に浮かび上がる。
「私は泣かせたかったわけじゃないんです・・・・あの子には何時か笑って欲しい」
そんな日が本当に来るのかは解らない、それでも私は小さなあの子が戦争の中だけで育っていくのが嫌だった。
笑う事も、泣く事も許せないまま育っては欲しくない。
子供のうちだけはせめて沢山泣いたり、笑ったりさせてやりたい。
考えに夢中になっていると傷口を軽く叩かれ私は顔をしかめる。
「二ベール・・・・」
手当てに使っていた道具を元の位置に戻す友人の背中を睨んでいると、普段より柔らかな声が耳に届いた。
「子供は案外単純だぞ?」
言葉に私は首をかしげる
「そんな小さな傷から出る血を見て青ざめて心配したりするくらいにな?」
命に別状は無い、だが決して浅いわけでもない。
それでも、戦場に立つ私たちにとってこんな怪我はたいしたものでもない。
そんな怪我でもあの小さな子供にとっては命にかかわる程の傷にみえるのだ。
小さく笑う声が耳に届き私は二ベールを見る。
「お前が居ない間あの子は言葉にはしなかったが寂しそうだったぞ?」
最後に残った包帯を元の位置に戻し、二ベールがこちらを見る。
「お前から預かった鍵でドアを開けて入ると期待した目がこっちを見ていてな?私を確認すると残念そうに目を伏せるんだ」
言葉に私の口元が思わず緩む、それを隠そうと指で口を押さえた。
二ベールはそんな私を見て小さく笑った。
「お前が側に居ればきっとあの子は嬉しいんだろう」
「そう・・・ですか・・・?」
嬉しさに私の口元はゆるみっぱなしだ。
先ほどまで罪悪感に押しつぶされそうだったと言うのに、私のほうこそ単純なのかも知れない。
「あぁ、絶対そうだ」
言いながら二ベールは出口へと足を向ける。
「そろそろ帰ってやらないとな?」
私は一度頷くと、立ち上がりグンジの待つ部屋へと足を向けた。



部屋に入ると心配そうな表情で、部屋を出た時と同じ位置にいるグンジを見つけた。
私はゆっくりグンジに近づくと優しくグンジを抱きしめる。
「ただいま、グンジ」
こわばる背中をなだめるように撫でるとグンジが私の顔を覗き込む。
不安そうな表情だった。
「もう、大丈夫ですよ」
笑顔で告げると多少安心したのか小さく頷くとおずおずと小さな手が私の頭に触れた。
「痛く・・・ない・・?」
私は思わず腕の中の小さなぬくもりを強く抱きしめた。
口元が緩む、他人から見たら少々不気味な位かもしれない。
腕の中で現状に戸惑うグンジ再び硬直する。
「大丈夫ですっ!私は強いですからね!全っ然痛くなんかりませんっ!」
私は言いながらグンジを抱き上げ顔を覗き込む。
何時ものように戸惑った表情のグンジと目が合った。
「グンジ」
名前を呼べば戸惑いながらもグンジは私の言葉に真剣に耳を傾ける。
私は緩みっぱなしの表情のままだ。
「明日一緒に町に買い物にいきましょう?いい子に待ってたご褒美に好きな物を買ってあげますよ」
言葉にグンジはなんとも言えない表情作る。
戸惑いの中に嬉さが見え隠れする。
「何が欲しいですか?」
私の言葉にグンジは戸惑いながらもゆっくりと口を開く。
「・・・アイス・・・」
遠慮がちに告げられた言葉。
「明日はずっと一緒にいれますから、色んな味のアイスを一緒に食べ歩きましょう」
言葉に目を丸くしたグンジの口元がかすかに緩んだ。
「・・うんっ」
不器用ながらもグンジは小さく笑った。



☆あとがき☆
なんていうか、帝国は1次にメロメロですね・・・w
親ばか+。:.゚ヽ(*´ω`)ノ゚.:。+

そして1次のイメージがもう全然無いのは・・・子供だからって事で許して(ぁ)
今はまだこんな素直?な子供だけど、だんだん生意気になっていくんだと思う(´・ω・`) w
でも、今しばらくはパパレインに愛される子供のままで居てもらおう(・ε・`*)

多分1次は帝国を親のかたきとしては見てないよ(・´ェ`・)w
命の恩人としてみてるから、レインが思うほど嫌ってもいなかったし、それどころか結構大好きだったりするんだと思う(*´pq`)
だけどやっぱり、レインのうっとしい(ぁ)位のスキンシップには付いていけない!
いつかなれるといいね(´・ω・`) ・・・。