ルール

天界シリーズパパレインと少年グンジ2個目やっとかけたー(つω−`o)
結構書いてたのに途中で飽きて投げ出してましたハィ(ぁ
今回は結構ホンワカ?として雰囲気でかけた(。`・ω・´。)
不器用な二人ですが、これから徐々にお互いになれていくといいな(ノД<*`)

とうとう、部屋に連れ込んじゃったよ(言い方(゚ω゚`)

ちなみに軍物見た事ない私なので軍の厳しさはそっちのけです(。`・ω・´。)(ぁww
ひたすらマイペース+。:.゚ヽ(*´ω`)ノ゚.:。+
そいでもいいならどうぞ(。・ω・。)





「レイン・・・?」
長い廊下で名前を呼ばれ私は声の主の方へと体ごと振り返る。
目の前には黒い軍服をきっちりと着込んだ見慣れた友人が怪訝な表情を浮かべて立っていた。
「それは何だ?」
眉間にしわを寄せ細い目が更に細められた、友人の指す先は私の腕の中で小さくうずくまる少年。
「グンジです可愛いでしょ?」
おどけて返えしてみればさらに友人の眉間に入るしわが深くなるのを確認して私は声には出さず小さく笑った。
「何処で拾って来たんですか・・・どうするつもりです」
少々怯え気味な子供の前で大きな声を出す事はできず、静かに怒りを私へとぶつけてくる友人に腕の中の少年は不安そうな表情を作る。
私はそんなグンジに一つ柔らかな笑みを返して見せた。
「大丈夫ですよ、この人は怖い人じゃありませんとっても優しいお兄さんですから」
友人、「二ベール」は何とも言えない表情を作り私を睨み付けて来た、そんな二ベールの様子に再び小さく笑うと、私は腕を伸ばしグンジを二ベールの前へと差し出す、すると目の前の友人は反射的に腕を伸ばす。
私はそのまま友人にグンジを押し付け、「しまった」とあからさまな表情を作るのを見クツクツと笑って見せた。
「レインっ!?」
慌てた声に更に笑いがこみ上げるのを押さえ私はグンジへ視線を移す。
「優しいお兄さんとここで少しの間待ってて下さい用事を済ませたら直ぐ戻ってきます」
不安な表情を作るグンジの頭を撫でながら言った言葉にグンジは浅くゆっくりと頷いた。
「いい子ですね」
言いながら、前髪をわけ優しく少年のおでこにキスを落とす。
私の行動に今度はグンジがなんとも言えない表情を作るのに私は思わず小さく笑い、再び友人に視線を戻す。
上へ報告に行く意思を伝えようと見た友人の私を見る目は少々冷たく感じた。
「何・・ですか・・・?」
私の言葉に相変わらずの表情で友人は口を開いた。
「レイン・・まさかこんな小さな少年に・・・・・」
言葉に私は苦笑いを作る、二ベールの言いたい事を理解し向けられる冷たい視線に納得する。
「まさか、それは無いですよ」
それでも二ベールが私に向ける視線は変わらない。
グンジは不思議そうに私たちのやり取りを眺めていた。
心なしか、グンジを抱える二ベールの腕が私が立つ正面から少し離れ不自然な位置にある気がする。
思わぬ誤解に私は真っ直ぐに友人の目をみて口を開く。
「その子は敵国の戦地から連れて来ました、家も家族もグンジには何も残っていません・・・・」
奪ったのは今その少年がいるこの国、国に従う軍・・・、私自身だ。
当人を目の前にこんな風に話すのは気が引ける。
「無理やり連れてきた訳では有りませんその子が望んで私に付いて来たんです」
憎い仇でもある私を頼ったわけではない、グンジは強くなる事を望んでいた私はそのチャンスを与えただけだ。
仇である国に使える事になってもこの少年の意志は変わらない。
「他の誰に押し付けたりもしません、私がここまで私の意志で連れてきました」
それでも、破壊する事しか出来ない自分にも目の前で涙も流さずに泣いていた少年を守れるのだと思いたかった。
私のエゴに過ぎない・・・・。
私はグンジの全てを奪いながら、救いたいと思った。
本当の父親にはなれない、それでも小さなこの子を守っていきたい。
「私が責任をもってグンジを育てます、そしてこの軍に迎え入れます」
私の言葉を黙って聞いていた二ベールは一拍おいて小さくため息を吐く。
「猫を拾って育てるのとは訳が違うぞ。」
「えぇ、解ってますよ」
返した言葉に、二ベールは小さく笑った。
「全く、しょうがない・・・。直ぐに帰ってこいよ、私だって色々と忙しい身分だ」
私は、もう一度グンジへ笑顔を向けると二ベールに「頼みます」と言葉をかけ長い廊下の突き当たりにある大きな扉をくぐった。


私は今回の任の結果報告を早々にすませ、グンジの事を上へと伝えた、頭の固い連中は小さな子供さえスパイだと疑いなかなか受け入れようとはしなかった。
私は最初からそうなるだろうと予測はしていた。
少々姑息ではあるが上に関する集めた情報でゆすりをかけた所でようやく渋々と奴等は首を縦にふった。


疲労に足取りが重くなる、それでも廊下の途中にいる二人の影を見つけると私の足は軽くなった。
先に私を見つた二ベールが口を開く。
「ようやくレインパパのお帰りか、予想より時間がかかったな?」
言葉に私は苦笑いをもらす。
「頭の固い連中だなかなか首を縦にふらなくてな」
言いながら手を伸ばすと私の存在に気づいたグンジの腕が遠慮がちに伸びた。
私はその小さな温もりを再び腕の中で確認するとようやく緊張がとけ浅いため息を吐く。
「ただいまグンジ」
グンジは私の目をじっと見るだけで口を開く事はしない、そしてゆっくりと視線を二ベールへと移した。
私もつられるように視線を二ベールへと移すと、グンジをずっと抱いていた事で服に入ったしわをはらう姿が目に入る。
目の前の旧友は少々神経質なところがある、私はそんな友人に気づかれないよう小さく笑った。
「おかげで助かりましたよ、今度美味しい酒でも用意しますね」
顔を上げた二ベールの口の端が上がる。
「安い酒は受け付けないからな」
服のしわをしっかりと取ると二ベールは演習場のある廊下をの先へと姿を消した。



私は自室に戻るとゆっくりとグンジを下ろす。
グンジは落ち着かない様子であたりを見渡し私を見た。
「今日からここが私と貴方の部屋になります」
グンジはゆっくりと頷く。
どうしていいのか解らずに動けずに居るようだった。
そんな少年の戸惑う姿に私は小さく笑った。
「ここで生活するに当たりいくつかルールを作りましょう?」
言葉にグンジの表情が引き締まる、まっすぐな瞳が私を見つめた。
「ここは軍の本拠地です、そしてこの部屋は軍から私たち軍人に与えられた個室です、決して暮らしやすい環境とは言えませんよ」
厳しいルールを押し付ける事になる、それを伝える言葉に真剣な表情のままグンジは一度深く頷く。
「まず、グンジ貴方は未だ訓練を受けるには幼すぎます、ですので貴方には私の指導の下で基礎体力をつけてもらいます、その間私の命令に逆らう事は許しません」
大抵の軍人は大人になってから志願してくる者が殆どだ、早くても十六あたりだ。
それに比べ目の前の少年は幼すぎ、そして体力も十分ではない。
厳しい訓練に耐えるためにはそれだけの体力をつける必要があった。
十分承知しているのか、グンジは再び深く頷く。
「次に、ここは先ほど言った様に軍の施設です、危険も多い場所です、皆は自分の仕事をこなすために忙しい毎日を送っています」
この施設では多くの軍人が生活をしている、怪我を負い殺気立った者や任務に失敗し他者に当たるものも多く存在している。
そんな場所で標的になるのはまず、自分よりも地位が低く弱い存在だ。
「私が居ない時に勝手に出歩く事は絶対にしてはいけません、それと同様に私と外に出ている間も決して私の側を離れない事」
これは、幼いこの子を守るためのルール。
もう一つ、この子を守るためのルールを告げる。
「ここは私の部屋です、私は帰ってくるときは鍵を開け入ってきますが、人が尋ねてくる事もあります、大抵はノックや声がかかると思いますがドアを開けたり、返事もしてはいけませんよ」
ここは軍、女っ気のない場所で力のない子供が一人で居るとわかれば何をしですか解らない連中も存在している。
言ったところで私は一つ思い出す。
「でも、先ほどの人が尋ねてきたときは入ってもらってもいいですよ」
グンジは言葉に少し困った表情を作った。
私はグンジの頭を軽く撫でながら小さく笑った。
「二ベールと名乗る方が居たら入れてあげてください。いいですか?二ベールですよ」
小さく頷いたグンジの目線にまで私はしゃがむと、小さな手をとり微笑む。
「ほら?言ってみてください。」
少し、考えるような表情を作りグンジはゆっくりと口を開いた。
「・・・・ニベー・・ル・・・さん・・・」
「よくできましたっ」
私は少々乱暴にグンジの頭を撫でる、グンジは痛かったのか半歩後ろに下がると私の様子をうかがう様に視線を向けてきた。
私は謝罪の変わりに今度は優しく頭を撫でる。
「でも、呼び捨てでかいまませんよ、二ベールに「さん」をつける必要はありませんっ!」
言葉に再びグンジは戸惑ったような表情を作る、私はそんなグンジに再び微笑みかけた。
「私のこともレインと呼んでくださいね?」
グンジの口が一度開いて再び閉じる、相変わらずの表情で私を見ていた。
「ほら?レインと」
うながす様に言うと小さく口が開く。
「・・・レイン・・・・・・」
満足に私は一度頭を撫でるとうつむいたグンジから小さな言葉が耳に届く。
「・・・さん・・・・」
そんなグンジの仕草に私は思わず小さく噴出してしまった。
戸惑う目が私を見ていた。
「慣れた頃にはさんを付けづに呼んでもらえたら嬉しいですね」
笑いながら告げると、グンジは小さく一度だけ頷く。
慣れない環境に戸惑う少年を安心させようと私はできる限りの優しい笑顔を作り少年の背中をそっと撫でる。
「さぁっ!今日は疲れたでしょう?今湯をはりますのでお風呂に入ってゆっくりと寝ましょう」
私の気遣いが解るのか少年はゆっくりとうなづき私の様子をうかがう。
「好きなところに腰を下ろしてゆっくりして下さい、後で背中ながしっこしましょうか」
笑顔で告げた言葉に少年は驚いた表情を作ると先ほどまでの様子とはうってかわって、照れたような困ったような表情を作り何度も首を横に振った。
その姿が可笑しくて私は思わず笑いがこみ上げる。
「スキンシップは大事ですよ、これは絶対ですから」
言い残し私は風呂場へと足を運ぶ。
部屋に戻るとなんともいえない表情で私の様子をうかがうグンジが居るものだから再び少年の前で声を出して笑った。



あとがき(。`・ω・´。)
レインはきっと軍でもかなり上の位の人だと思う(´・ω・`) w
だから、個室がありさらにはシャワー室どころか浴槽が(ry
そんなレインだからこそ敵国の子供を連れ込めたと思うんだ+。:.゚ヽ(*´ω`)ノ゚.:。+

でも、子供にはどう転んでも危険な場所だと思うのでパパレインにはしっかりと守ってもらわないと(。`・ω・´。)
そんなパパレインはグンジに親として?受け入れてもらおうと一生懸命頑張って欲しい(ノД<*`)
グンジは戸惑いながらも今唯一たよれるレインに心をゆるしていけるといいね(・ε・`*)

ちなみに、二ベールとレインは旧友だといいと思う・・・w
同盟国の兵士みたいな?(だってよくかんがえたら軍の征服が統一されてないのへんだよね?だよね;x;?w

これから、パパレインの相談役は二ベールさんになると思う(´・ω・`)
二ベールさん頑張って(。`・ω・´。)