なんていうかかなり変態なジェネがいます(´・ω・`)
発想が変態というか・・w
そしてバカだと思います・・・。
ただ単に変態にしたかっただけの話の様に思うw
人間をペットにしようっていうジェネさんの変態発言が大丈夫ならどぞ(´・ω・`)



「グンジって猫っぽいですよね」
グンジと呼ばれた軍服の男は突然の言葉に眼を丸くし、次には怪訝な表情を浮かべ目の前で優雅に紅茶を口に運ぶ貴族帽子の男を睨み付けた。
「俺を小動物と一緒にするな」
グンジの反応が予想通りだったのか男は楽しそうに目を細めると、肩をすくめおどけて見せた。
「そう、睨まないでください、別に悪気は無いんですただ、思ったことを口にしただけです」
グンジはそんな友人『ラル』の言葉に一つため息を吐くと遠くで銃を握りにらみ合う二人に視線を移した。
そもそも、ラルの言葉の殆どに意味は無い、本当に思いついたことをその場で口にするだけなのだ、だから余計にタチが悪いとも言える。
銃を向け合う二人の間には強い殺気は無い、友人どうしで決闘の真似事をしながら未だしっかりと安定しない技の調整を行っているだけだった。
グンジは一人の青年の動きを観察する。
リボルバーを握った青年は数年前グンジの目の前に現れ弟子入りを志願してきた、弟子を取ることなど考えた事も無かったグンジは断り続けたが余りにもしつこく付きまとうためいつの間にか自分が学んだ技術を教えるようになっていた。
そしてその青年と向かい合う弓を握った青年は不愉快な友人の弟子なのだ。
リボルバーを握る青年は目の前ではじけた手榴弾の光に怯み一瞬動きを止める、その隙を相手がのがすはずもなく弓に火の属性を与え一気に勝負に出る。
その様子を見てグンジは勝負あったと小さくため息を吐く。
「あれほど油断するなと言ったのに」
その言葉にラルが小さく笑った。
「私の弟子はなかなかとすじがいいでしょう?私の教え方がいいからでしょうね」
言われた言葉にグンジの眉が微かに動く。
「元々の素質がよかったんだろ、選んだ師匠がお前でなければもっと伸びていたかもな。」
お互い実力はほぼ互角だった、それを認めた上での不満が思わずもれる。
事実ラルの弟子である青年の戦闘技術はグンジから見ても完成に近づいていた。
ラルの教え方は確かにグンジよりも分かりやすく丁寧な物でそれが目の前で練習を繰り返す青年達の差を生んでいた。
元々人と接する事が得意ではないグンジだ、説明よりも実戦を優先させ細かい調整はすべて青年に任せていた。
実戦でのアドバイスも殆ど出来ずもどかしい覚える。
その点でいうと目の前の友人のふざけた性格が時々羨ましくも思えた。
「私に似て才能がありますからね?」
弟子の成長が嬉しいのかグンジの憎まれ口にもラルは余裕の笑みで返す。
「あぁ、お前に似ていやらしい攻め方をするな」
無理に攻める事をせず、接近を得意とするレンジャーの攻め込みを待ち属性を与えた手榴弾で隙を誘い一気に勝負にでる戦い方は基本であり、又目の前の友人その物の戦いだった。
「夜は私のほうがずっと上手いはずですよ」
言葉にグンジは肩を落とし小さくため息を吐き出す。
「オヤジかお前は・・・・まさか自分の弟子にまで手を出してないだろうな?」
手癖の悪い友人を思わずグンジは強く睨む、視線の先の友人は意に反して嬉しそうに笑った。
「やきもちですか?最近はグンジも素直になってくれたので他の方をベッドにお誘いはしてませんよ」
グンジの腕がリボルバーに伸ばされるのとほぼ同時に再びラルは口を開いた。
「あ、グンジ猫は嫌いでしたか?」
再び振られた話題にグンジの腕は止まりラルを見る。
そこには相変わらず紅茶を口に運ぶ友人の姿があった。
「さっきから人を猫だといったり、猫が好きかと聞いたり何なんだ?」
その問いにラルは紅茶のカップを机に置かれた専用の皿の上に「カシャ」と小さな音を立てて置いた。
「いぇ?いつもの思いつきですよ」
そう言ったラルの口元には小さな笑みが浮んだ。
それを確認するとグンジは再びため息を吐き出す。
「その思いつきに答える意味は無いだろ?」
帰ってきた言葉にラルは一瞬悩むそぶりを見せるがおそらく彼の中ではすでに答えはでている様でもあった。
「意味はありませんね、ただ興味はあります」
言いながら紅茶を口に運ぶ姿はその言葉が事実なのか考えが読む事ができない。
ただ、黙っていると答えを求めるようにラルと視線が合うのを合図にグンジはため息を吐くのと同時に「嫌いではない」と短く返した。
その答えを予想していたのかラルは満足そうな笑みを浮かべる。
「飼ってみたいとは思ったことはないんですか?」
グンジには猫が似合うとおもいますよと付け足しながら話に集中しだしたらしく再びカップは机の上へと戻された。
グンジは意外な言葉に苦笑いを浮かべながら首を振った。
「俺が?冗談・・・ペットの世話なんて俺には無理だ」
自分の事ですらおろそかになる事があるのに、ペットなんて飼えば餓死させかねないと笑った。
それも予想通りだったのだろうラルは相変わらずの表情で口を開く。
「猫はあまり手がかからないと聞きますよ?」
やけに猫を進めてくるラルにグンジは小さな疑問を抱く。
いつも思いつきで何かを話し出す友人ではあるがその殆どは脈絡も意味も無い話。
しかし今回はやけにこだわる。
「やけに猫を進めてくるが野良猫でも拾ったのか?」
聞きながらラルの姿を観察するが相変わらずしわ一つ残されてない新品同様の服に動物の毛らしきものは一本たりとも見当たりはしなかった。
視線に気付いたのかラルは肩をすくめて見せ、再び笑みを浮かべるがその笑みは何かよからぬことを企んだ時の表情に近いものだった。
「いぇね?猫を飼ってみようかと思うのですがペットは安易に飼ってもいい物じゃないでしょう?」
以外にも常識のあるラルの考えにグンジは意味深に一度深く頷く。
「お前らしくないな、興味を抱けば直ぐに手に入れすぐに飽きて捨ててしまうくせに」
その、悪い癖は何も物に限った事ではない、小動物から大型動物に収まらず人間にもその行動は当てはまる。
だからてっきり弟子を紹介されたときは直ぐに飽きてしまうとばかり思っていた。
弟子を育てた事で少しは心入れ替えたのかとラルを見る。
「私だって捨てるたびに悪いとは思ってましたよ?」
心にも無い言葉にグンジは眉を寄せラルを見るがラルはかまわず言葉を続けた。
「でも、グンジが猫に興味があるのは助かります」
グンジはその言葉に再び首をふり、くわえていたタバコが短くなっているのを確認すると乱暴に灰皿に押し付けると新しいタバコに火を灯す。
一度煙を吐き出し上っていく煙を眺めながらグンジはゆっくりと口を開いた。
「嫌いではないだけで興味があるとは答えていない」
ラルは小さく肩をすくめグンジを見る。
「どちらも一緒でしょう?」
ラルの答えに無言のまま再び煙を吐き出すとグンジは興味がなくなったと、言いたげに視線を再び練習を再開した2人へと視線を戻した。
しかし、ラルは話を終らせる気は無いらしくわざわざグンジの視線の先へと体を移動させ、不機嫌そうにするグンジを視界に捕らえると悪戯な笑みを浮かべた。
「私は猫を飼ってみたい、貴方は少なからず興味がありいつかは飼うことになるかもしれませんよ?」
ラルの話にグンジはばかばかしいとばかりに目を細め口の端を吊り上げた。
「俺が猫を?有り得ないな」
ラルはそんなグンジの返答も何処吹く風お構い無しに話を続けるらしく再び口を開くとグンジの顎に手をかけるが、不機嫌そうに睨むグンジの手に腕を払いのけられ予想通りの反応に小さく笑った。
「人生何が起こるか解りませんよ?猫の事を理解するいい機会だと思いませんか?」
ラルの言いたい事が解らずグンジは相変わらずの表情で楽しそうに話す友人を見る。
興味が無いと態度で示せばだいたいは目の前の友人は話しをきり止めるのだが、たまに無理にでも先に進めようとする時は決まってグンジを不愉快にさせる。
かといって無視を決め込むと更に後悔する事になるとグンジは今までの経験で十分に学んでいた。
「何が言いたい?一緒に猫の飼い方でも調べようってわけじゃ無いだろ」
仮面の下の目が細められ口の端が釣られて上がる、その様子を見てきっと自分にとってよくない答えが返ってくると考えグンジは軽い頭痛を覚えた。
そしてその考えは外れる事は無かった。
「えぇ、もちろんそんな事は一人で出来ますしね?私は猫を飼いたいけど直ぐに飽きてしまう可能性を考えれば安易に飼うわけにはいかない、貴方は猫を理解する必要があるとなればですよ」
言いながら再びラルの腕が伸ばされグンジの顎をつかむ。
「私が飽きるまで貴方は猫の気持ちを理解する意味でも私の猫として暮らしてみませんか、貴方は猫っぽいですし丁度いいと思います」
ついにグンジはリボルバーをつかみラルへと銃口を向け引き金に指をかける、それを確認するとラルは再び悪戯な笑みを浮べ両手を上げてみせた。
「いいですよ?賭けをしましょう」
言葉にグンジの眉が動く。
いつもこの言葉にのせられ賭けに負けてはこの男の好い様にされてしまうのだ。
「この賭けに勝ったところで俺に何のメリットがある?」
冷静に返した言葉も何時もの次の言葉には勝負に対する自分の意地が意味を失ってしまう。
「勝てばいいだけの話でしょう?負けるのが怖くて勝負を受けないつもりですか?」
質問に対する答えは無いただ自分の意地をくすぶる言葉。
グンジは何時もの様に熱くならず冷静を装う。
「条件の合わない賭けで勝負する意味は無いだろう」
何時もならここで噛み付いてくるグンジの意外な返答に一瞬驚いた表情を作ったラルだったが直ぐに先ほどまでの笑みを浮べホルスターにしまっていた銃へと指を伸ばす。
「では、負けを認めると?」
その言葉についに勝負に対するグンジの意地が理性を失われる。
戦闘の体制を整えラルに強い殺気をぶつけると口を開く。
「一日だっ!」
条件を飲みつつも明確な日にちを提示してきたグンジにラルは小さく笑いホルスターから銃を抜き取るとグンジへと銃口を向けた。
「いいでしょう」
同時にお互いの銃口がけたたましい音と共に銃弾を放つ。


少し離れた場所から師匠と呼ぶ二人が友人同士にも関わらず容赦の無い攻撃を繰り出すのを確認すると自分達の試合を終らせ休憩も兼ねて邪魔にならない場所から見る。
「2人とも相変わらず本気だね」
隙を許さない二人の試合に見入っていた青年は呟かれた言葉に小さく頷く。
「互角だからこそ本気でぶつかれるんだろうね、本気でぶつかっても相手を殺してしまう事は無いだろうし」
自分だけが成長できていないと言う不安間から抱く思いを含め呟かれた言葉に青年は苦笑いを作る。
「いつか俺たちもあんなふうに戦えるよ」
かけられた言葉に青年は無言のまま頷くと試合に意識を集中させる。
「それにしてもグンジさんの殺気は凄いね友人と戦ってる様には思えない・・・」
本当にいつか殺されてしまうのでは無いかと試合をみるたびに不安を覚える青年は最後のほうは声が思わず小さくなる。
「そうだね・・でもラルさんはそんな殺気を向けられても平然としていて凄いよね、自分達とはやっぱり経験も勝負に賭ける思いも違いすぎるのかな・・・」

憧れる人の戦う姿に理想を抱く青年たちは更なる強さを求め再び試合を再開する。

この時2人の青年は未だ世の中には知らない方事がいい事もあるという言葉の意味を深くは理解していなかった。




あとがきヽ(゚∀゚ )ノと、いう名の言い訳☆

何が書きたかったか・・・。
普段から1次デスペは猫っぽいと思ってる私です。
プライドが高くて汚れる事は嫌いそう(´・ω・`)返り血とか直ぐにおとしにいきそうw
ツンツンなくせにたまにデレル(ぇ)
何か甘い言葉とかかけられると急におとなしくなりそうです・・・w
慣れてないからどう返していいか戸惑う感じでw

そんなデスペを猫っぽいと思っていたジェネの変態発言が書きたかった(ぁ)
そして、何より!ヽ(゚∀゚ )ノ
2人の戦う姿に憧れる弟子達は事実を知らないからこそ憧れていられると言う理想と現実の差を書きたかったんです(ノω`*)(ォマ
絶対試合はデスペはいつでも本気だと思う、ジェネは何か自分の楽しみが絡むと本気になりそうw
だけど余裕は失わないヽ(゚∀゚ )ノ
そんな二人の勝負がもっとも熱くなるのがこういったジェネの趣味の悪い賭けがきっかけだといい・・・。
デスペ=試合に対する勝負の意地+2次に対する怒り
ジェネ=勝つとデスペに嫌がらせが出来る+負けても自分に被害は無いという余裕

あれ、うちのデスペおばか(´・ω・`)?
そしてジェネは変態。うん