ブラ ←マイスター×ジェネラル

マイスター×ジェネですヽ(゚∀゚ )ノ

てか、
ブラスター←マイスター←ジェネラルの三角関係というかw
暗いです、そしてジェネさんもマイさんも可愛そうです(´・ω・`。)
片思いーは強いよ・゜・(PÅ`q。)・゜・w
暗くても平気な方はどうぞ(´・ω・`。)**





金属のこすれる独特な音に私は目を覚ます。
音の方へと視線を向ければ見慣れた背中が大きな机の前に見えた。
「クロウ・・・貴方は本当に機械の事しか頭にないんですね?」
小さなため息と共に告げた言葉に相変わらず機械をいじりながらクロウは感情を込めずに私の言葉に返事を返した。
「別に機械だけじゃないよ」
返された言葉に私は怪訝な表情を作るが、相変わらず背中を向けたままのクロウには私が作った表情には気付いていないだろう。

『機械だけではない』その言葉が意味するのはたった一人の人間に対してだろう。
ビジュ、その人物だ。
何時も重そうな重火器を背負いダンジョンへと足を運ぶ姿をよく目にしていた、そしてそのビジュには恋人が居る。
私の古くからの友人であるグンジ、彼が他人と同居を許すなんて信じられない事だった。
又、プライドの高い彼が同姓であるビジュを受け入れた事にも私は驚かされた。
そんな二人の事を知ったのがつい数週間前。
そして、クロウの気持ちを知ったのがもう何年も前の話だ。
ビジュはクロウを「良い友」と呼んでいる。
しかし、クロウの抱く感情はそれ以上で、特別な物なのだと私は知っていた。
随分と前に「そんなに好きならば無理やりにでも抱いてしまえばいい」と、提案したことがある。
私には不思議だったのだ。
私の知るクロウと言う人物は対象の感情を全くといっていいほど必要としない男だ。
その感情は『恋』と呼ぶに相応しい物かさえ疑問に思える。
手に入れたいと思えば相手にどう思われようがどんな手段を使おうがこの男は気にもしないで手に入れようとするだろう。
そんなクロウが何故行動に移さないのか私はその日までずっと疑問を抱いていた。

「ビジュはきっと自分を犯した私を許してしまいますよ、それどころかその気持ちに答える事が出来ないと罪悪感すら抱く様な人です」

その言葉だけで私には十分クロウの考えが理解できた。
自分に対する強い憎しみを相手に抱かせる事が出来ればクロウは満足出来るのだろう。
むしろ、クロウが求める感情は強い憎しみなのかも知れない。
自分を酷く憎み思う時間が多ければ多いほどにクロウの歪んだ心は満たされるのだろう。
恨む事もされず許されてしまえば、クロウにはビジュを手に入れた事にはならないのだ。
機械ばかりを相手にしてきた目の前の男は酷く不器用で残酷なのだと私は知っている。
殆どの感情を上手く隠してしまう彼の歪みきった思いに気付いているのは幸いにも私だけだ・・・・私だからこそ気付けたのだろう。


私はクロウのをずっと見てきていた、他の誰よりも私は彼を理解している、そして私もクロウに特別な感情を抱いていた。
だから、あの日。
グンジとビジュの関係を知ったあの日に私は提案をしたのだ。

「私でうさばらしをすればいい、私にも貴方にもメリットがありますしね?」
クロウは私のメリットについては何も聞いてこなかった、きっとクロウは私の思いに気付いていたのだろう。
案の定クロウは私の提案に乗ってきた。
そこに感情は必要ない。
感情を持ち込めばむなしさがこみ上げるだけだ。
こうして目を覚ましベッドの上からクロウの背中を眺めるたびに私の中には激しい後悔が生まれる。
体だけでもつなげれば心は少しでも満たされると思っていた・・・。


行為の最中も私が目を覚ました後もクロウは私を見ていない。
心は私の側には存在しないのだ。

私は痛む腰に眉を寄せながらゆっくりとベッドの上で体を起こし一つため息を吐く。
「クロウ・・・?いっそうグンジに手を出すのも手だと思いますよ?」
そうなれば、自分だけが特別なのだと思う事も出来なくなる。
今、私を繋ぎ止めているのは、クロウの相手を務めることが出来るのは自分だけだという優越感からなのかもしれない。
自分から始めた関係を又私は壊してもみたいと思う事もあった、それでも口にする事は出来ずにいた。
この関係が終わってしまえば私はどうなってしまうのだろう?
口にした言葉に不安ばかりがつのった。
私の不安とは裏腹に再び感情の無い返答があった。
「どうして?」

振り向こうともしないクロウの背中に私は再びため息を吐く。
「少なからずビジュは貴方に怒りを抱くでしょう?それはクロウが臨む事だと思いますが?」
作業を進める手は止まらず再び言葉が返ってくる。
先ほどまでとは違い少し寂しさを含んだ声だった。
「僕が望むのは僕にだけ向けられる怒り、憎しみ。誰かを思って向けられた感情は不快以外の何物でもない」

言われた言葉に私は苦笑いをもらす。
今私を苦しめてる現状がまさにそれなのだろう。
人を通して向けられた感情。
クロウはそれがどれ程虚しく意味が無いものかを知っている。
解っていてクロウはそれを実行に移さないでいるのだ。
「私は本当に愚かですね・・・」
クロウには聞こえないほどに小さな声で呟く。
同時に小さなため息が漏れた。


作業を続けるクロウから再び寂しそうな声が耳に届いた。
「欲しいものを全く手に入れる事が出来ない僕と、欠片程度にでもつかむ事が出来たラルとどちらの方が幸せなんだろうね?」
作業の音の変化に気付いた。
何時もの迷いの無い音とは違いその作業の音には幾つもの迷いが混ざっていた。
「不幸自慢をした処でお互い虚しいだけですよ」
「そうだね。」
返された言葉は再び感情を失っていた。

私はそんな背中を見ながらかけられた言葉の答えを探すが結局答えを見つけることは出来なかった。





★あとがき★
突然片思いする二人が頭に浮かんだ(*´゜д゜`)
マイスターはすごい恋愛が下手だと思う・・・。
きっとまともな恋愛が出来ない・・・w

とりあえずジェネさん、ごめんww
貴方の事は嫌いじゃないんだ、でもどうしても幸せには出来なかったw
ジェネは自分から泥沼にはまっていく子だと思う(´・ω・`。)

受けジェネは攻め時のウザさは無くなり、ちょっとおとなしい子になってしまうようです私の中ではヽ(゚∀゚ )ノ;

(´・ω・`。)しかし書くたびにジェネには幸せが無い・・・。
いつか幸せにしてあげたいものですw