プライド

最初に言っちゃうと!
やっちゃってます!ようするにです!
そして決闘?と言うこともあって黒い表現もあります!
それでもOKな人だけ趣味の世界にお付き合い下さい(笑)


このアラド大陸のひとつの娯楽が酒である。
その中でも、有名な酒場がここシュシアが経営する酒場。
決闘を眺めながら酒を飲む者、決闘の順番を待ちながら酒を飲む者。
もちろん決闘だけに足を運ぶ者もいる。
様々な冒険者がここに集まる、数は少ないが一般の客だって入ってはいるが常に罵声が飛び交い血の飛び散るこの場所を好みくる一般の客は少ない。
そんな私ももちろん冒険者の一人だ、ここにはただ酒を飲みによく足を運んでいた、ここの酒は他のどんな酒場でだされるそれよりも美味しく気に入っている。
昔の貴族のように決闘を眺め賭けを楽しむ冒険者も多いが私はそんな賭け事にも決闘にも興味が無い。
ただ美味しい酒だけがあればそれでよかった。
この酒場の決闘にもいくつかのランクわけがありその中でルールは存在していた。
暇つぶしに訪れた者が小遣い稼ぎや力量を証明に来るような生ぬるいルールで固められた参加しやすい決闘から、血に飢えたやばんな者が集まるほとんどルールの無い決闘まで。
その中でも一番人気はやはりルールがほとんど無い最高ランクの決闘。
報酬は自分で選ぶことができる、相手の持ち物から相手の命まで様々だ。
この決闘で有名になれば自然とこのアラド大陸に名前は広まる
手に入れる物は名声だけじゃない、金に困れば相手から奪い取ることも出来るし、ただ残酷に相手の命を奪う事だって出来る。
参加者に人気なのはもちろんだが何よりも観客に人気が高いのだ。
自分の命は危険に晒されることは無く無料で高みの見物を行うものもいれば賭けを行う者、参加者と何らかの取引を行い金儲けを企む者。
そんな悪趣な娯楽を私は理解出来ないししようとも思わない、ただ一人黙々と酒を口に運ぶ。
不意に背中を強い衝撃が襲った、決闘を見て興奮した観客同士が喧嘩をはじめ一人が偶然私の背中へと突き飛ばされてきた様だ。
私は静かにその場から離れる。
ここで、変にかかわれば間違いなく巻き込まれることになるだろう。
「ぶつかっておいて逃げるのか!」
後ろから叫ばれる言葉にも私は振り向きもせず羽根突き帽をかぶり人の少ない場所を探す。
視界の隅に人が多く集まる場所を見つけた、どうやら決闘の観客たちの様で思い思いに汚い言葉を投げかけていた。
「はぁ・・・」
酒をのむ気分ではなくなった私は小さなためいきを吐き持っていた酒をそばにある樽の上に置き出口を探す。
「きゃぁっ!」
悲鳴と共に一人の少女が興奮した観客に押され転びそうになる、私は慌てて少女へと腕を伸ばし体を支えてやる。
こんな場所で転んでしまえば興奮した観客に踏まれ運が悪ければそれこそ死んでしまうだろう。
よほど怖かったのだろう少女は体を震わせながら顔を上げる。
「あ・・・ありがとうございます・・・」
消え入りそうな小さな声に私は柔らかな笑みを返す。
「大丈夫ですか?」
「はぃ」
服装からしてウェイターでは無いようだった。
赤い髪を揺らし少女はゆっくりと立ち上がりお辞儀をするとあたりを見まわす。
「すいません・・・私友達との待ち合わせで初めてここに来て、練習場は何処にあるかお聞きしていいですか・・・?」
泣き出しそうに赤い瞳が揺れていた。
私は少女の目線までかがみ練習場の入り口を指でさして示した。
「あのゲートが見えますか?あそこが貴女のたずねている練習場の入り口になります、人ごみを避けていったほうがいいですよ?」
ゲートを確認すると少女は一気に元気な笑顔を作り「ありがとう」と返すとお辞儀をすると私が言ったように人ごみを避けるルートでゲートへと走っていった。
私は少女がゲートをくぐるのを確認すると一つ違和感を覚える。
少女を抱えた拍子にか帽子を落としてしまった様だった。
辺りを見回すと興奮した連中の集まる足元にそれはあった。
運よくまだ踏まれてはいない様でずいぶんと人ごみの中へと入り込んでいた。
「はぁ・・・」
再びため息を吐くと私は帽子を拾いに人ごみへと足を向けた。
人にぶつからない様慎重に足を進めようやく拾い上げた帽子のツバには靴型の泥が数箇所ついている程度で形を崩してはいなかった。
それを私は頭に載せると視界に一人の男を捕らえた。
オレンジ色の軍服を着込んだ金髪の青年、天界では見慣れた武器リボルバーを握っていた。
この人ごみを作った決闘を行っている男だった。
うわさには何度か聞いたことがある、同じ天界から来た者として多少の興味は抱いていたが見に行こうとは思った事は無かった。
この男に関する噂は実力に関する物もあるが残酷さが目立つ。
ただ人をゴミの様に扱うその噂に私は嫌悪感すら抱いていた。
だが、目の前で戦闘を行う男に私は目を奪われていた。
無駄の無い動きから繰り出される攻撃の数々。
背中を取られたかと思えば、腕で体を支え後ろに立つ男に強力な蹴りを二度腹部へと叩き込む、怯んだ相手をそのままの体制で腕のばねを利用し自分の体事宙へと跳ね上げる、落下する相手めがけ宙で体制を整えた青年は銃口を向け地面へと落ちる前に数発の銃弾を打ち込んだ。
ほんの数秒の出来事だった。
その数秒の時間で私の彼に対する興味は更に強くなる。
彼の「強さ」と「美しさ」に私は瞬きする事すら忘れてその戦いを眺めていた。
あれだけの動きを行っても彼自身は呼吸一つ乱さず地面に倒れた男を見下すように眺めていた。
「た・・・助けてくれ!」
悲痛な悲鳴が酒場に響いた。
相手の男からは戦意は消えていた、命乞いをするその姿はだれの目にも無様に映ったのだろう。
男をののしる言葉すら耳に届く。
それでも男は命乞いをやめない。
軍服の男はそんな男に近寄ると足で踏みつけ銃口を向ける。
「たすけ・・・」
涙を浮かべ命乞いを行う男を見て観客は更に男をののしり笑った。
銃口を向ける軍服の男は顔色一つ変えることは無かった。
「ガウンッ!」
わざと急所をはずし銃弾が男の体を貫通し床にめり込む。
「ひっ!」
残酷な男だと思った、だが目を離せずにいた。
そんな余興を楽しみたい訳ではないただ、軍服の男に見とれていたのだ。
「助けてくれ!頼む!頼むから!」
再び数発の銃弾が男に打ち込まれるそれもすべてわざと急所をはずして。
残忍な表情を浮かべたまま軍服の男はそれを見下していた。
「・・・カフッ・・!」
血を吐き出し男は口を開くが声にはならなかった。
男の口からはヒューヒューと微かな音が空気のように漏れる。
「・・・して・・・くれ・・・ころし・・て・・・」
消え入りそうな微かな声。
体は痛みからか痙攣を起こしていた。
同時に軍服の男のそれに対する興味は無くなったようで冷ややかな目を男へと向けると静かに引き金を引いた。
心臓を打ち抜かれた男の苦しげな呼吸は止まりようやくその体は死を得た。
瞬間観客たちがいっそうの盛り上がりをみせた。
「勝者グンジ!!!」
判定を任されていた男が叫ぶ。
すぐさま男の遺体は何処かへと運ばれていってしまったその間スタッフと話し合っていた軍人が再び決闘場の中央へと立ち観客達を睨む。
「他に挑戦者はいませんか?」
判定を任されていた男が次の挑戦者を呼びかける、先ほどまで興奮し騒いでいた観客が一気に静まり返る。
自分の命は惜しいのだ、私はそんな観客達の中静かに手を上げる。
それを確認するとグンジは残忍な表情を再び見せた。
「どうぞこちらへ!」
呼ばれるままに私は決闘場へと足を踏み入れる。
「名前は?ルールは知っていますか?」
「名前はラル、ルールなんて無いんだろ?」
問われた事に私は淡々と返した、判定者は「えぇ。まぁ・・・」とだけ小さく返すと巻き込まれないよう隅の方へと非難する。
不意にグンジが口を開く。
「強いて言えば負けた後の自分の身の保証が無い事を了解しているかどうかだけがルールだ。俺もそれは了承済みだそれでもやるのか?」
初めて見る顔だからだろう、参加の意思を強く問われているようだった。
「えぇ、決闘自体にはあまり参加したことはありませんが酒をのみにはここによく足を運んでいますので了承はしていますよ」
グンジは私の答えを聞くと無言でリボルバーを握った。
私もつられるようにホルスターにしまっていたオートマを握る。
「グンジに賭ける!」
「俺もグンジにだ!」
名前も知られない急な参加者である私にかける者は誰も居なかった。
判定者の掛け声と共にお互いの銃弾が相手めがけ放たれる。
威嚇程度に放たれた銃弾は目標に当たることなく決闘上の壁へとめり込んだ。
グンジは攻め込みの位置を取ると一気に私のほうへと走り寄って来た、私は慌てる事無く牽制用のマインを設置する。
そのまますぐさま属性をこめた弾を用意する。
マインに気付いたグンジはその性能を生かし意図も簡単に誘発を誘った。
それでも、こちらの準備を整えるには十分な時間であった。
私は数発グンジめがけ銃弾を打ち込むが、それを読んでいたグンジ私の狙い通り銃弾を避け私の右辺りへと走りこんできた。
あらかじめ隠し置いておいたランドランナーに本当の一瞬グンジの意識は私からそれへと移る。
それを見逃さず私はグンジの足元へとフリーズグレナイド弾を落とす。
同時に破裂した弾は一瞬にして地面へと広がりグンジの動きを奪った。
「っ!」
瞬時に弾に灼熱の属性を与え一気に動くことが出来ないグンジへと弾を撃ち込む。
氷から抜け出したグンジは慌てて後ろへと下がり致命傷は避けた。
私を見るグンジは先ほどよりも慎重に私の出方をうかがっている様だった。
見たことも無い挑戦者にグンジは多少なりとも油断していた様だ。

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「はっ・・・!」
私の足元でグンジは苦しげに呼吸を繰り返していた。
先ほどとはうって変わり呼吸を乱した彼の姿に私は先ほどの彼のような冷ややかな目で彼を見る。
観客たちは静まり返り信じられないといったように私たちの様子をうかがっていた。
ギラギラとしたグンジの眼が私の姿をしっかりと捉えていた。
銃口を向けられてもその目は揺らぐ事無く私を睨みつける。
「貴方の負けですグンジ」
言葉と共に引き金にかける指の筋肉に力が入る。
「あぁ」
言いながら、グンジの口元は笑っていた。
この男は死を恐れてはいない、負けを認め死ぬことを誇りに思っているのかも知れない。
戦いの中でのみ生きる者とはそういう生き方しか出来ないのだ。
自分よりも強い相手に出会いその者に敗れ命を失うことを望んで生きていたようなものだ。
「貴方は死を受け入れるのですか?」
私の問いにグンジは目をそらす事無く口を開く。
「死は恐れにならない、俺の負けだ殺せ」
私は銃を下ろす。
その行動が意外だったのか男は間の抜けた表情で私を見た。
「この決闘で奪われるものは何も命だけではないのでしょう」
こういうタイプの者は負けを認めてなおも生かされることに強い屈辱を感じる私はそれを知っていてあえてそれを選んだ。
「金か?生憎俺はそんな物殆どもちあわせちゃいないぞ」
私は小さく笑いグンジの顎をとる。
「ここでは敗者が勝者に何を奪われてもおかしくはないそういう所なのでしょう?」
私の言葉の意味を理解出来ずにいるのかグンジは浅くうなずくのみだった。
「私はね貴方のような人のプライドをむちゃくちゃにしてやる事が楽しくて仕方ないのですよ、人の生き死になんて興味がありません」
言葉にグンジは眉間にしわを寄せる。
「は?」
まだ状況を理解していない様子に私は意地の悪い笑みを浮かべグンジの服の襟を引き顎を固定し深く口付ける。
「っぅぅ!?」
観客達がいっきにざわつき始めた。
グンジは何が起こったのか理解するのに時間がかかったようで、少し遅れた反応を返してきた。
暴れるグンジを私は強く押さえつけベルトをすばやく奪う。
「っぐぅ!」
ふさいだままの口からは苦しげな声が漏れる。
抵抗は強まる物の決闘で受けた傷から押さえ込むのは容易な物となっていた。
奪ったベルトで抵抗する腕を縛り上げ下着と一緒にズボンを剥ぎ取る。
「ってめぇ!」
離した唇からもれた声は怒りに震えていた。
「何を奪われてもいい覚悟で参加しているのでしょう?」
私の笑いを含んだ声にグンジは殺気に満ちた眼を向けてきた。
「ふざけんじゃねぇ!」
私はそんなグンジの足をつかむ。
「ふざけてはいませんよ?」
言葉と同時に私は慣らしてもいないグンジの中へと無理やり自身をねじ込んだ。
「ひっ・・・!」
苦しげな声が耳に届く。
「さすがに・・・きついですね・・・」
グンジは痛みからか抗議の声も無いまま私の下で小さく震えていた。
「大勢の人の前で無理やり犯される気分はどうですか?」
冷ややかな声にもグンジは先ほどと同じように殺意の満ちた眼で私を見た。
「クソやろう・・・」
声は震えていた、その事が私を楽しませていた。
私は腰を動かそうとするがグンジのそこは進入を拒みきつくしめつけてきた。
「はっ・・・さすがに無理がありましたかね」
言いながら見たグンジの額には汗がうかび苦しげな表情を作っていた。
屈辱を与える事だけが目的にあった、そのため面倒な行為は省いたのだがこのままでは先には進めそうに無かった。
私はグンジの前へと腕を伸ばし乱暴にグンジの自身に触れる。
「っ・・・やめろ・・・」
抗議の声も無視し私は事を進める、不意にグンジの行動に違和感を覚えた、向けられていた殺気が一瞬にして消えたのだ。
私はグンジの腹部に強く拳を叩き込む。
「ぐっ!?」
呼吸をしようと大きく開かれた口に指を突っ込み冷ややかな眼でグンジを睨む。
「何を企んでたんですか?」
瞬間鈍い痛みが指を襲った。
指を強くかまれていた、私はそんなグンジを更に冷ややかな眼で睨みつけると指を喉の奥へと押し込む。
本能的にそれを吐き出そうと喉が動き苦しげな声と共に生理的な涙がグンジの目に浮かんだ。
「私の指を噛んだ様に自分の舌を噛み自害する気だったでしょう?」
涙の浮かんだ目が私を強くにらみつけた。
「男に犯されるくらいなら死を選ぶそれも結構。ですが、貴方はそれでいいんですか?男に汚されプライドをズタズタにされ泣く泣く命を絶つんですか?それで貴方は納得できますか?」
グンジの目が微かに揺らいだ、私は指を抜き再びグンジ自身に触れる。
「私を強く恨めばいい、今日私に犯された自分の非力さを恨んで生きればいい、そしていつか私を殺せばいいでしょう、それがかなった時貴方は今日という悪夢からやっと開放されるんです」
無言のままグンジが私を睨んだ。
「私は毎日退屈をしているんです、いつでも貴方の挑戦を受けましょう」
ゆっくりと奥へと腰をすすめながら耳元でささやく。
「あっ・・ころして・・やる・・・殺してやるっ!」
告げられた言葉に私は満足気にグンジの耳元で低く笑った。
「待っていますよ」
「くそ・・やろう」
殺気に満ちた眼が私を睨み付ける。
男に抱かれながらもプライドを失わないこの男に私は此れからの事を思い黒い笑みを作る。
「私に敗れるたびに貴方は今日のように私に汚されると言う事を覚悟して下さいね。」
言いながら腰を引き一気に中を付く。
「ひっ・・・あ・・・」
強張った体をなだめる様に優しく撫でればグンジの目が強く私を睨み付けた。
無言のままぶつけられる怒りに気付かないふりをし私は好意を続けた。
「あ・・・んぅ・・」
痛みに震えていた声が不意に色味を帯初め怒りを伝えて来る瞳も快楽に濡れていた。
それでも伝わってくる殺気は変わる事は無く快楽に逆らおうとあがくグンジの姿に私は柄にも無く興奮を覚えていた。
「男に犯されて感じているんですか?」
耳元でささやくように笑いを含んだ声で問う。
「はっ・・冗談じゃない・・・変態野郎・・」
プライドを引き裂かれようが噛み付いてくるグンジに私は悪戯な笑みを向ける。
「自覚はあります。」
「・・・・」
眉間にしわを作り何とも言えない表情でグンジは私を睨んだ。
そのまま言葉を交わすことも無く腰を何度もグンジへと打ちつけた。
「っぁ・・ぁ・・」
短くなるグンジの呼吸が絶頂が近い事を伝える。
「まっていますよ?」
私の声に強まった殺気を感じるのと同時にグンジはたっした。




私の欲望を受け入れ意識を失ったグンジを酒場から連れ出し一つの宿に預け自宅へと帰った。
私は疲れた体をベットへと投げ出し意識を手放す寸前私を睨み付けながら「殺す」ともらしたグンジの表情を思い出し退屈だった毎日の変化を思い自然と笑みをこぼした。

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後書き

決闘シーンでのデスペラードの残忍さを描きたかったんです。
+エロも(ぁ
でも、あの残忍でプライドの高いデスペさんが喘ぐなんて中々そうぞうしにくい・・・。
結果意味のわからないことになったヾ(_ _。)
後半もうデスペさんっぽく無い・・が気にしない(笑
一番意味不明なのが2次さんですけどね!
多分彼はデスペのプライドをめちゃくちゃにしてやりたいだけだって思ってるけど本当は好きになってしまったんだと・・・。
だから最後他の人に変なことされないように連れ出し(ry
つか人の見てる前でヤルなって話ですよねー。
見せられたほうはいい迷惑です!(笑
うん、エロとデスペの残忍さを書きたかっただけあってしまらない話に終わった!
初裏がこんなんorz